名刺の向きが縦向きで、
文字の並びが縦書きの名刺。
日本の文字の文化は、
毛筆で縦書きです。
名刺の向きが縦向き、
文字は毛筆体、
文字の並びが縦書きの名刺は、
日本人にとっては
「安心感・信頼感・安定感・力強さ」
を感じます。
しかし、下記の「楷書 A」は
本来の毛筆の文字に近いのですが、
あまりにも力強いため、
受け取った人に圧迫感を与え、
受け取った人が引いてしまいます。
現在のビジネスや営業で使う名刺としては、
「楷書 A」は、不向きです。
その力強さをなくしたのが「楷書 B」です。
現在ビジネスや営業で使用する名刺に、
楷書の文字を使う場合には、
「楷書 B」が、使われることが、ほとんどです。
「楷書 A」を使用する場合には、
名刺の紙にこだわることが多く、
紙の色:白
紙の厚さ:厚い
紙の種類:和紙
が、好まれます。
楷書 A
楷書 B
明治の頃から
西洋や欧米の文化が少しずつ入ってきましたが、
西洋や欧米の文字の文化は、
横書きなのです。
その横書きの文化が少しずつ
日本に入り込んで、
現在では、
名刺の向きは横向きで、
文字の並びは横書きという名刺が、
70%以上です。
しかし毛筆体は、
横書きには不向きなため、
そこで、現れてきた書体が、
明朝体やゴシック体など、
本来日本にはない書体が
出現したのです。
今やその書体の種類は沢山あり、
名刺の表現が
バラエティーに富んだ名刺が
現れるようになりました。
名刺が、
用途や目的で使い分けることが
できるようになったのです。
が、
その新しい書体は、
名刺の向きが縦向きで、
文字の並びが縦書きの汎用名刺には
向かないのです。
上記の「 楷書(かいしょ)体 」の文字の名刺と
下記の「 明朝(みんちょう)体 」の文字の名刺と
見比べて下さい。
どのように感じますか?
「 明朝体 」の名刺 ↓
-おことわり-
この考え方は、
私の個人的な主観(しゅかん)です。
以上
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(有)オフィス・アライ 新井則久